ラベンダーの咲く庭 LavandeBleu

日々のRFAを記録したり雑談したりするブログです

雑4

『undertale』、無事にクリアしたのでちょっとした感想を

 

ネタばれを含みますので、特にプレイする予定のない人or既に一通りクリア済みである人以外は回れ右をどうぞ

 

 

 

 

*大雑把な導入について

昔、モンスターと人間との間で戦争があってモンスターは地下世界に封印されたが、万が一「そこ」へ落ちてしまったら人間界に帰れなくなるぞってナレーション(字幕)が入った直後に穴に落ちていく主人公が活躍する話です、なんで落ちてしまったのかは覚えてないがたぶん脚を踏み外したとかそんなレベル

招かれざる客であるところの主人公(人間の子供)が、モンスターだらけの地下世界で何をどうするのかはわりと自由です、敵と思ってひたすら倒し続けるのもいいしいやいや彼らとは友好を結んでいきたいというプレイも可

 

言い忘れたけどジャンルはRPGです

 

 

*グラフィック、BGMなど(外側の話)

一見してその辺のsteamゲーにありがちなレトロ風味を感じるが、一見で終わるのは勿体ないぐらいにいきなり「MOTHERだこれ」って気持ちになるBGMが掛かる

絵柄は全編ドット絵だが移動はきちんと8方向動かせる、ただダッシュが無いので、過去に通った街まで戻りたいときに面倒に感じた事が多かった(一応後からショートカット機能=船は付く)

ドット絵の解像度はほどほどに粗く見辛い事はないし、マップの出入り口も見てすぐ分かるようになっている、あとドット絵のアニメーションがわりと豊富なので、画面を見ているだけでも飽きない

 

BGMは完全なチップチューンではなく、FC風音源混じりって感じで個人的には聴きやすかった、たぶん一番聴く時間が長いであろう雑魚戦闘シーンのBGMが非常に良くて、ゲーム開始して1時間も経たないうちに口ずさめるレベルだったのもポイント高いです

steamではサントラとセット売りしてるのでそちらを買うのもいいしiTMSでも(割高だけど)買える、僕はデータの移動とかの事情があり面倒なのでiTMSで買いました

なんと101曲もある、それぞれ短い曲が多いがどれを聴いても「あ、あいつのシーンだ」とキャラクターを思い浮かべられる、秀逸な楽曲ばかりです、サントラだけ買って聴くのも全然アリだしそこからゲームに興味が行けばなおいい

 

*キャラクター関係の話

物語が地下世界での話なので、必然的にNPCはモンスターばかりですが、基本は友好的なやつらが多いというか人間だという理由で敵意のあるモンスター自体が少ない(居ることは居る)

一部のNPCとはデートイベントが起こせる、これはゲームのエンディング分岐に関わってくる話なので詳細を省くが、デートという名のギャグパートなので安心してほしい

どのキャラクターも個性的で覚えやすい、細かい事だがセリフウィンドウにセリフが表示される際に1字1字SEが鳴る(昔のDQをイメージするといい)んだが女性キャラクターなら甲高く、男性でも軽い感じとか太いとか、ようするにキャラの声を想像できてすごく良かった、目を閉じてあの音だけ聴いてもおよそ誰が喋ってるのか想像が付くくらいにはっきり特徴を持ってる

 

 

*ゲームシステム的な話(戦闘以外)

冒頭で書いたように基本はRPGなので、マップを進み、NPCと会話をし、ある時は戦闘をこなし、またある時は戦闘を回避する事になるが、いわゆる「パズル」要素が結構多いっていうかNPCが「進みたかったらパズルを解くんだな」と言ってくるので頑張って解いてほしい

とはいえ数回失敗すれば分かる程度の難易度です、本気でドン詰まりしたとこは自分は1箇所だけだった、でもわざわざ先生に尋ねるほどではなかったし、その辺は良く出来たバランスだと言える

会話もだいたい総当たりでいけるし、何を選んでも別に好感度が上下することはない・・・はず

持ち物は装備品(武器、防具の2種)と回復アイテムや貴重品を合わせて8点までしか持てない、序盤では頻繁に倉庫を使えるのと、終盤近くなるといつでも倉庫に出し入れ出来るようになるのであまり神経質にならなくてもいい、ただインベントリが一杯だとNPCから一部イベントアイテムを受け取れない事はある、あった(そのせいで後日受け取るために余分に歩かされた)

 

そういえば大事な話を忘れてましたが、日本語化の有無でゲームの難易度はかなり違うと思います

僕は「あっこれ話分かんないと面白くないゲームだ」と思ったので買う前から日本語化modを探してましたが別にそれは好みでいい、ただ有志の日本語訳がその辺の企業ローカライズなんかよりスーパーウルトラ超優秀なので、もしどんなゲームか知りたかったら、日本語化したプレイヤーの動画を見ると良いと思う

後述するが、戦闘中のコマンドがかなり多種多様なので、そういう意味でも日本語訳になっていないと自分が何をしているのかすら分からないかもしれない

モンスター名や地名は妙な日本語訳ではなく、空気読んで原文そのままなのも非常にグッド

 

 

*ゲームシステム的な話(戦闘シーン)

典型的なコマンド選択式バトルなんだが、「戦う」を選ばなくとも勝利扱いになるという珍しいシステムがある

具体的に言うと左から2番目の「ACT」を選択するといくつか選択肢が表示されて、「*話し掛ける」「*なでる」「*ジョークを言う」といったADVめいた行動を取ることができる

その選択肢のうち最もモンスターを満足させられるコマンドを選び、一定の満足度に達するなど条件が成立するとモンスターを「見逃す」事ができて、戦闘が終了する

このシステムを活用すると、全てのバトルで経験値を一切取得することなく進める事ができ、これがTrueEndの条件の一つにもなっていて頭を捻って遊ぶ重要なポイントにもなっている

 

プレイした当初はエンディングの分岐など意識はしなかったものの、「もしかして不殺プレイがこのゲームのメインの進め方なのでは?」と思ったのを覚えている、確かTorielがそういうヒントを出してくれてた

 

逆に、全ての慈悲を捨てて全ボスを殺して進むルートもあるようです、が、自分は今のところそれをやる気が起きない・・・というぐらい、モンスターたちが愛しく感じるゲームだった

彼らと「友達」になり、地下世界の「真実」を知り、主人公(プレイヤー)はどう行動するのか、色々と考えさせてくれる

 

もう一つ特徴的なのが、敵のターンになるとメッセージウィンドウが変形して真ん中にハートマークが現れ(これがプレイヤー)、同時にハートに向かって敵弾が複数出現する、当たると当然HPが減る

ようするにSTGの避け部分だけを数秒間やる事になる、一部のボス戦では行動が制限されるギミックが追加されるなど、小さいウィンドウながらアクション性が高く常に緊張感のあるバトルになっている

つまり当たらなければLv1のまま進めても問題ないし、実際のところ不殺プレイという縛りがあるため、被ダメはゲームの序盤と終盤では大して変わりません(弾幕やギミックの難易度は違う)

ギミックについては、初見で避けられるもの、何度か失敗すれば覚えられるものがほとんどです、あとは個人で得意不得意が分かれる感じ

仮に戦闘中ノーヒントでも「あ、このギミック前に見たな」と思い出せるあたりでFF14に似た何かを感じざるを得なかった、たぶん橙さんならこの気持ち分かってくれる

 

 

 

*終わりに

ちなみに自分のルートは、

最初から不殺→結界まで辿り着いてas●●●●と戦闘→Ending後■■が足りないと××××eyに指摘→U●●●●●のイベントを進めて某所へ入る→もう一度結界へ行きTrueEnd、って感じでした

 

やり残したことはいくつかあったけれど、今のところ2周目をやる気はしない、良い余韻を引きずったままにしたい感じだ

当初感じていたMOTHERやらゆめにっきやらに似た空気は、いつのまにか大して気にならずに、意外と重いストーリーにのめり込んでいった気がする

 

総評としてはゲーム好きにはお勧めできる良作

真のendingまではノーヒントでも10時間弱という気軽にプレイして構わない程度の負担なので、忙しい社会人にもおすすめ