ラベンダーの咲く庭 LavandeBleu

日々のRFAを記録したり雑談したりするブログです

雑70

ちょっとした節目なのでまとめておくのだ

 

 

先日ようやく、NICU/GCUに入っていたお子様が退院した。

 

NICU/GCUとは、乳幼児版の集中治療室(ICU)のこと。うちの場合、産まれた直後からしばらくはNICUで鼻呼吸器と胃カテーテルを付けて容体(脈拍、酸素飽和度、血圧など)を見守っていた。酸素飽和度は、最近ちょっと話題になったりしてますよね。んで、そこから呼吸器がだんだん軽いものになっていったり体重も順調に増えてきたため、部屋もGCUに移ったという経緯がある。

NICUが4~5人で1部屋なのに対して、GCUは十数人の子どもを保育できるくらい広い部屋で、一人一人をカーテンで仕切れるようになっていた。授乳とかするからね。ちなみにNICUを「新生児集中治療管理室」、GCUを「新生児回復室」と呼ぶらしい。

 

入院していた2か月強のうちNICUに約1か月、残りの期間はGCUだったかな。どちらの部屋にせよ、この入院期間は、子どもの症状・成長を見守るのも親の役目の一つではあるが、両親が保護者たるための心構えや子育てに必要な技能を習得する期間、という意味合いのほうがどちらかというと大きい。

NICUチュートリアルとすれば、GCUではぶっつけ本番の実戦の連続。基本的に保護者側が主導的に授乳なり沐浴なりをさせることになるが、もちろん慣れないうちは教えてもらえる。ただ、分からなかったら看護師に聞いてくださいというスタンスなので不安は大きかった。また彼ら・彼女らは基本的に忙しく動き回っており、うまく声を掛けられないときも多かった。

 

毎日、午後2時~3時くらいに病院に着くとまず沐浴(ちびのお風呂)の準備をする。共用の設備なので、毎回ビニール手袋をして寝かせる台を消毒綿で拭き、浴槽という名の大きめの洗面台を洗剤をつけて拭く(終了時も同様に洗う)。僕がその作業をしている間に嫁はバスタオルを用意したり服とおむつを脱がせるなど分担する。

この病院だけのやり方なのかは分からないが、お湯に漬ける前に子どもを吸水マットに寝かせてから少しお湯で濡らし、ベビー用の泡洗剤で手足腹を洗う行程が入る。顔は不織布ガーゼを濡らして目鼻口などを優しく拭きとる。

そうしてきれいにしてからお湯に入るわけだが、とにかくちびは慣れない感覚がイヤでたまらないのか泡が付いたまま滅茶苦茶に暴れる。特に手指を頻繁に口へ持っていくのに困らされたというか困らされている。顔に泡が付くたびに慌ててガーゼを当て、もう一人はなるべく顔に湯がかからないように慎重に泡を落としていく。

洗うための浴槽と湯に浸かるための浴槽がひとつの洗面台の中で仕切られていて、ある程度泡を落としたらそのまま隣の浴槽に漬ける。ここまでくると多少落ち着く。きょとんとした表情で目を見開いているのが可愛いですね(親ばか発言)。

湯から出したあとはバスタオルで包んで水分を取り、さらに保湿剤を全身に塗る。こうしておくと赤ちゃんの肌荒れを防ぎやすいのだとか。

この一連の沐浴のやり方は退院した今も継続してやっている。うちはプラスチック製のベビーバスを使っているけど、空気を入れるゴムタイプもあるよね。場所を取るか面倒を取るかかな。

 

乳幼児三大行事のうちの一つ、沐浴の大変さは上で説明したとおりだが、授乳は授乳でかなり大変だと思う。母乳か粉ミルクかにもよるけど、うちの場合は、今は完全母乳でなおかつ搾乳したものを哺乳瓶に入れて湯煎しているので、たぶんこれが一番面倒だと思います。生後2か月で退院したとはいえ、実質はまだ新生児の扱いに近いお子様は、口が小さいのかうまく吸えないみたいなので。

嫁は今月いっぱいは搾乳を頑張って、それ以後は粉ミルクオンリーにしたいとのこと。うまく慣れてくれればいいな。授乳、搾乳ともにだいたい3時間おきなので今はまじで寝る暇がないだろうな・・・。

行事の残りひとつはもちろんおむつ替えです、でもこれは慣れればそれほど面倒ではない。ただやはり回数が多い。いまたぶん1日7~8回替えてる気がする。

 

ここまで書いといてあれなんだけど、いまは「僕は」それほど大変じゃないのだな。隣の市にある嫁実家へ母子とも里帰りしているところへ、毎日午後から様子を見に行きつつ手伝いに行ってるだけだからね。

今はまだチュートリアル。しかし子育ては24時間365日だ、適度に嫁実家の手を借りつつがんばりたいと思うよ。

 

 

●他の出来事

 

ここからは子どもではなく母親のほうの話題だ、以前近況に書いたとおり、7月1日に退院してからしばらくの間、熱が上がったり下がったりして調子が悪かった。まさかコロナなのかと思って身構えたりしたのだけど、結論から言えばそうではなかった。

産科診察の結果、産後に何らかの理由で子宮筋腫に細菌が感染したのだろう、ということで抗生剤を飲んで具合は良くなった。めでたしめでたし・・・というわけでもないんだが、まあこれは良かったです。熱があるとNICUに入れないからね。あのまま風邪のような症状が治らなかったら、ずっと一人でちびの病院に通わなくちゃならなかったので、ホントに治って良かった。

 

この時点で嫁にはもう一つ懸念材料があって、腸の具合がどうも宜しくないという。しばらく前から便に血が混じることがあったというか結婚後も時々あったようだが、産後それが悪くなったらしい。数年前にその症状で内科の診察を受けたのだが、その時点では特に病名が付かず、内服薬でも特に改善はしなかったものの自覚症状がその血便だけなので放っておいたという。

ホントはその時点で放っておいちゃいかんと思うけど、過ぎたことは仕方ないので産休の今のうちにもう一度診てもらったらということで、当時と同じ内科へ行ったのが8月半ばころ。そして今度は大きい総合病院(子どもの入院している病院とは違う病院)への紹介状を貰ってきた。

 

約1週間後に総合病院で診察の結果、要精密検査になった。つまり大腸カメラでの検査である。若干胃のほうにも懸念があるとかで胃カメラもセットになった。数日前から食事に気を付けつつ前日は専用の検査食を採って、いざ検査へ。当日は8時集合なので洗濯物は部屋干し。そんなのはどうでもいいのだが、午前・午後で両検査のフルコースでさぞかし大変な思いをしたのだろうと思います。僕は付き添いだけで、一旦帰って仕事する余裕があったからね。

同日の診察で、やはり想定していたとおり潰瘍性大腸炎という難病でした。まあ難病と言っても今のところは入院が必須ではなく、内服薬での治療となった。一番軽いお薬からということで毎日ガマンして飲んでもらってる。嫁曰く「錠剤をのみ込むのが苦手だからお薬が嫌い」とのこと。

 

これは余談ですが、潰瘍性大腸炎は難病指定の病気ではあるものの、近年この病気をり患する人が増えたため公費負担になるのはある程度症状の重い患者だけ・・・ということで現状は軽症に分類される嫁さんは、検査代金が結構デカい額になってました。お薬も「えっ?こんなする?」って感じるくらいだった。

費用の話ついでにぶっちゃけると、出産・手術に掛かる入院費用はかなりの分が公費で賄われるので、実費で掛かったのは食事代くらいでした。子どものほうも受給者証などを取得するのはそれなりに面倒ではあったものの、これも結果的に入院費ほぼ全て公費負担です。掛かったのはおむつ代。借りた場合は衣服代もかかるけど、集中治療室の入院に本来掛かってる費用を見れば些細なもんです。

 

そんなこんなで8月はとにかく毎日目まぐるしかった。嫁の通院や検査のほかに、昼間は子どものいる病院へ毎日通っていたので、行事と家事を終えた夜遅くに溜まった仕事を処理する日も珍しくはなかった。別に苦労自慢をしたいわけでなく、ただホントにここまで忙しいな~ってなったのはたぶん生きてて初めてだったかもしれないと思って、こうして記録しておく。

これからの子育てはもっと忙しい? ごもっともです。