時々ここがあったことを思い出す、具体的に言うと1日3回くらいはアクセス解析を眺めるが今はそんな話はどうでもいい。あと、もう12月なのでそろそろ今年のゲームまとめを書かなくてはならないが需要はたぶんない。いや、それも今回はナシだ。
今日は、映画版「すみっコぐらし」の話をする。
●はじめに
そもそもあなたは「すみっコ」をご存知だろうか。
サン●オ・・・ではなく、サ◯エックスの擁するキャラクター群である。すみっコのコはひらがなの「こ」ではなく、カタカナの「コ」だ、この機会によく覚えておくといい。
細かいことを言うとすみっコたちキャラクターの総称を「すみっコぐらし」と呼ぶ。自分は映画を見るまではふわっとしか存在を知らなかったのだが、実は意外にキャラクター数が多い。たいていはまるっこくて目が点な感じのゆるっとかつふわっとした簡素なデザインのキャラクターで、どちらかというと可愛い感じなのが特徴である。
実は、以前から奥さんがこのキャラクターシリーズをそれなりに好きなことは知っていたし、それこそ色々な雑貨店ですみっコグッズが幅を利かせているのも見かけてはいた。ゆるい感じのキャラはまぁ特に好きでも嫌いでもなかったので、それ以上の知識を得ようとはしなかった。映画を観るまでは。
いや、映画の出来が素晴らしく良くて全米が泣いたお涙頂戴かつキャスティング豪華なスーパー超大作、というわけではもちろんなくて、結論から言ってしまうと、贔屓目で見ても佳作止まりだろう。だろう、だなんて大して映画に詳しく無い僕が言えた口ではないが、この記事では過剰な期待を煽るつもりが無いことはまず伝えておく。
ちなみに以下の画像は、公式サイトのキャラプロフィールからの引用だ。このとおり、すみっコたちには意外に細かい設定が作られている。
映画にはこのような緩いキャラクターたちが10人(?)近く登場するが、全てナレーションで設定を喋ってくれるので、何も知識がなくても楽しめるようになっている。本編も65分と、通常の映画よりは短め。
●映画館へ・・・
さて、そんなわけで奥さんがすみっコ好きであることと僕のネット評判へのいくらかの興味から映画版すみっコへ誘う流れが成立したわけだが、実のところ、映画館に向かうまでの僕はいくらか懐疑的であった。そもそも「いや待て・・・こいつらは喋るのか?」と。そして、このふわっとしてユルユルなキャラクターでどういうストーリーになるのかなど全く想像はつかなかった。もちろん、上記に挙げた映画の公式サイトを見れば、喋るのはキャラではなくナレーションであるだろうとか、タイトルからして絵本が関わる話なんだろうということは分かるが。
だが65分だ。たかが1時間、されど1時間。本当に大人の鑑賞に耐えうる出来なのか? 絵面的に“おじさん”が居て良い空間なのか? とにかく疑念は尽きない。
実際に上映時間が近づいてスクリーンへ並ぶと、小さなお子さんを連れたファミリーだらけではないか・・・かなり不安になったが、横に奥様がいるのでこういうときは心強い。ただ当人も「おじさん、いないね?」と僕が口にしたネット評判に対して疑問が生じているようだった。
かくして、いつものように長いCMを挟んで本編は始まった。
登場人(?)物の紹介は上に書いたようにきっちりしてくれるので、そもそもすみっコを知らなくても安心してほしい。むしろ僕のように何も知らずに映画館へ足を運んでほしい。
ふわっとした感じで部屋の隅に集まるすみっコたち。彼らが「おなかすいたね、ごはん食べにいこうよ」的な感じで動き出すところから物語はスタートするが、これ以上はぜひあなたの目で確かめていただきたい。そもそもお前ら物食べんのかよ、とか思ってはいけない。いや思わないの無理でしょ・・・。
●感想など
肝心の感想だが、先に述べたように決して傑作でも超大作でもなく、人生が変わるほどの衝撃を受けるものでもない。もちろん元々すみっコとかのサンエックスのキャラが好きなら一見の価値はあるのでオススメはしたいし、何も知らなかった僕でも映画後はそれなりにすみっコが好きにはなった。
では、感想記事を書き上げるほど何が僕を突き動かしているのか。
それはこの映画が「入り口」に過ぎない、という事に他ならない。
映画のストーリーはほんわかした気分になれると同時にちょっと物寂しくもなる、良い出来だとは個人的には思う。きちんと起承転結を練って作られているのが分かったし、むしろ子供よりも大人にこそ見てほしいとすら感じる。
でも「凄く良いよ!」とは言わない。最近のtwitterとかで流行りの「全人類見てくれ」的な煽りもしようとは思わない、ただ、すみっコぐらしが映画になったことでキャラクターたちに「動き」が付いた。今までも宣伝用の動画とかはあったんだろうが、きちんとした物語のキャラクターになった。
僕は知ってしまった。物語のなかで彼らが考え、行動することを。その結果、少なくとも僕の中には思い入れが生まれた。生まれたのだ。すみっコぐらしはある意味、僕の一部になった。
大げさかもしれないが、今まで他所の子として見て居た子供が急に親戚になったような感覚だ。
実際に僕は結婚したことで、甥っ子姪っ子と頻繁に接する事になった。かなりそれに近い。いやこういう感情はとても個人的であるので、万人がそういう感じ方はしないのは承知している。奥さんだって、この映画にそこまで思い入れや感想はないだろう。
僕がへんなことに拘り過ぎというかこじつけに近いというか・・・まあそれはともかく、すみっコ知らないって人はまじで観るといいよ。普段からどこかで、何かで見かけた彼らが急に近くなるから。
ちょっと「自分」に近くなったら親近感湧くでしょ、たぶんまあそういう感じです。僕にもまだそんな感情あったんだな。
余談であるが、すみっコぐらしは意外にゲーム化作品が多い。ちょっと調べただけでswitch版だけで4種類も発売されている。どこに需要があって誰がプレイしてんのか前から疑問しか無いなんだよな・・・でも数出てんだよね。
下はamazonの参考リンク
ゲームの出来まではよくわからない、たぶん自分でプレイすることはなさそうだが、何か1作はやってしまうかもしれない。というか、すでにスマホ版の「すみすみ」は昔プレイしていた。久々にやろうかなぁ。
以上おわり。