ラベンダーの咲く庭 LavandeBleu

日々の食事を記録するついでに雑談しているブログです

No.20

十三機兵プレイ記 第20回(最終回)

 

普通に忘れてたけど一応クリアしたので感想文を終わらせておく。

 

▽崩壊編

WAVE6以降もそれなりに苦戦を強いられていたのだけど、なんとかC評価とかで全滅は免れていた。というか、ノーマル難易度で最初から最後までプレイして、結局全滅orステージ失敗したことはなかったんじゃないかな。評価にこだわらなければ、おそらくほぼ全くレベル上げ作業をしないでも通しクリアが出来るバランスということだ。

エリア3のWAVE10、つまり本当の意味での最終戦は合間にデモも挟まって「完了まであと●●%…」のように焦らされるが、とにかく誰も死なずにターミナルを守れば勝ちというバトルなので、気持ちだけは楽だった。四方八方に大型雑魚が沸くので操作は忙しかった。なお、WAVE9と10の間が1か月弱空いたせいで全然クライマックス感はなかったので、これからプレイ予定のみんなは一気にやってしまおうね。

 

十三機兵のバトル要素は、対地・対空の概念や近接・遠距離の取捨選択もあって面白く出来ているのだが、如何せん一戦あたりに取られる時間が長い。長すぎる。そこは十三機兵が悪いのではなく、シミュレーションRPGに対する僕の不慣れの問題であるので、かなり、きわめて、ごく個人的なマイナス点でしかない。

バトルを開始して報酬を得るまでの15分か20分かそこらを長いか妥当かと捉えるのは、まじで人それぞれだと思う。普段やらないジャンルなので気になったのはわりとそこだけ。FF14の討滅戦みたいに5~10分で終わるバランスだったらもっと遊んでた。

 

追想編というかストーリー全般

十三機兵のストーリーをざっくり要約すると「地球の人類滅亡しちゃったけど、移住できる惑星見つけたからわずかに残せたDNA(クローンたち)に後を託したよ。でも意地悪してちょっとした”余興”もご用意しました。肉体の成長を待つ間に是非お楽しみくださいね」ということでしょうか。

身もふたもないこと言うと、SF作品やラノベにありがちな仮想空間オチなのだけど、序盤なんかは特にそれを微塵も感じさせない「世界の作り込み」がすごい。食べ物や文化、「年代」という設定に至るまで、現実の日本に寄せながらもどこか違和感がある……そのバランスが絶妙だと思った。

やることは単純な紙芝居パートながらも、チャート図やキーワード(クラウドシンク)を駆使してプレイヤーの理解を促す親切なADVとして、至れり尽くせりで豪華だなーと感じられた。あえて紙芝居と言ったけど、そんなレベルじゃないぐらい背景やキャラクターが動きまくり喋りまくりで「スゲエな」って素直に驚いた。見た目のクオリティの高さはフルプライスのゲームとして申し分ないと思う。

 

さて感想文は今回で最終回なので、ストーリー全般についてもごく個人的な感想を残しておく。

十三機兵は、上述したようにSFネタ、タイムマシン(タイムリープ)ネタや仮想空間ネタが中心ながらも、登場人物はほぼ全員が高校生である。それ故に、と言ってしまってよいのかわからないが、とにかくストーリーの柱として恋愛色が非常に強く押し出されている。というか、彼らの戦う動機のほとんどが好きな誰かのためとか守りたい奴がいるとかそういう理由に終始している。

まあ、ご大層に世界平和だとかを高校生ぐらいの子どもたちに掲げられても興ざめしてしまうので、大きなことを成すために極めて個人的な動機で参加する、ってのはある意味でリアルではある。誰だって綺麗ごとじゃない何かは持っているのだ。

とはいえ自分の立場というか年齢というか、精神的にはもう恋だとか愛だとかどうこうについての興味を無くして長く経つので、十三機兵のキャラ達を眺めていて「ふーん、そういう感じなのかぁ」と傍観者にならざるを得なかった。簡単に言うと恋愛模様の描写が特に面白いとは感じられなかった。ストーリーについてのマイナス点は以上です。

 

 

十三機兵防衛圏。

提示される謎・伏線とその回収劇は見事だと思う。近年稀にみる、良く出来た世界観、ストーリーとして十分オススメ。おおむね期待通りに楽しめた。

SwitchとPS4でリリースされていて、そのうちDLC(switch版でおまけに含まれていたアートブックとか)も含めたPS4の廉価版みたいなのが出る予定だったかな。まあ今すぐプレイするならSwitch版が最適解だと思う。

ひととおりプレイした総プレイ時間は約50時間でした。ポイント不足で究明編だけ98%の記録なので、キーワードもコンプするならおそらく+2~3時間。自分は色々なゲームにあっちこっち手を付けながらの飛び飛びプレイだったけど、一気に長時間やってしまえるなら10日くらいあればクリアできるんじゃないかな。ということでこれからの夏休みにどうぞ。

以上です。